脳外科受診後の経過
脳外科を受診して、『群発頭痛』と診断されたのは、本格的な頭痛が始まってから10日後のことでした。
血圧は低いくらいなんですが、藁にもすがる思いで、ワソラン という血流を向上される薬を処方してもらい、毎日3食後しっかり服用しました。
ですが、先生も、
もしかしたら、痛みに慣れてくるかも?と淡い期待もしていたのですが、残念ながら到底慣れることなどできそうにはありませんでした。
また、幸運なことに基本的には一日一回、夜中に頭痛が起こるだけで、仕事に支障をきたすことはなく、発作の時以外は普通の生活を送ることができていました。
お酒は飲まなかったというよりは、飲めなかったという方が正しいですね。
あの激しい痛みと、お酒を飲みたいという欲を天秤にかけると、答えは簡単でした。
そんななか、ワソランを飲み始めて1週間が経つか経たないかくらいのころ、症状に変化がありました。
いつものように頭痛の予兆で目を覚ましたのですが・・・。
ワソランは効いていたのか・・・
いつもなら予兆の軽い頭痛で目を覚ましてから数分後(5分くらい)には、痛みは激しいものに変化しているはずなのですが、その日に限って、痛みが増してこなかったのです。
もちろん嬉しくはありましたが、妙な違和感を覚えたものでした。
軽い頭痛はいつもの発作時間くらい(20分前後)続き、それ以降は全く痛みはなく、静かに眠りに落ちたようでした。
先生の話からすると、ワソランが効果を発揮するには少し早いように思えましたし、実際に予兆は表れていましたので、まだまだ油断はできないと、逆に気持ちが引き締まったことをよく覚えています。
その翌日も似たような症状で、予兆で目覚めはするものの、それ以上は痛みが発展することはないという感じで、そんな日が3日ほど続きました。
そして、4日目のことです。
私は約1か月ぶりくらいに、予兆で目が覚めることもなく、激しい痛みを感じることもなく、朝を迎えたのでした。
それはそれは清々しい朝でした。
頭痛で起こされることもなく、お酒が残っているわけでもない、本当に素晴らしい最高の朝でした。
いつもより早めに家を出て、出勤前に『すき家』に寄って、朝定食だけでは足りず、牛丼まで食べたものでした。
その日以降、予兆も含めた一切の頭痛が解消したようでした。
ですが、ワソランの効果によるものなのか、ただ単純に群発期が終わっただけなのかは、未だにわからないままです。
頭痛が完全に治まってから一週間ほど待ってから、お酒を飲んでみたのですが、全く痛みは出ず、この時、群発期を抜け出したのを確信したものです。
初の群発期を終えてみて
人生初の私の群発期間は、予兆も含めて約1か月でしたが、ネットで群発期間の長さを調べてみると、かなり個人差が大きいようで、数週間~数か月と曖昧な情報が多く、群発期間中は気が遠くなるような時もありました。
そんななか、私の場合、最長でも30分くらいと、頭痛の発作時間が長引くことがなかったのと、予兆から頭痛の本番まで、数分間だけでも間隔があるというのが、救いでした。
もし、車の運転中や、大事な仕事の最中に、突然激痛が始まるとなれば、かなり話が違ってきたのではないかとつくづく思います。
それにしても、実に苦しい1か月間でした。
ですが、私以上の痛みに苦しむ群発頭痛持ちの方には申し訳ないのですが、ひとつだけよかったと思えることもありました。
それは、今まで病気やケガとは無縁で、全く身体のケアをせず、めったなことでは病院になんて行かなかった私の考え方が変わったということでした。
受診した脳外科の先生が仰っていたいたように、現代はインターネットの普及により、良くも悪くも、どんなことでも情報であふれています。
それによって、私のように自分の体の異変を自己診断してまう人が多くいることでしょう。
ですが、それでは取り返しのつかない事態になり兼ねません。
このブログを読んでくださった方は、少なからず身体、特に脳や頭に異変を感じていることと思います。
もし、私と症状が酷似していようが、絶対に直ちに専門医に診てもらってくださいね。
と、ちょっと熱く語っちゃいましたが、まだまだ私の群発頭痛との戦いは終わってはいません。
この次の群発期は、ちょうど1年後に・・・・
次回へ続く・・・