AGA(男性型脱毛症)のメカニズムが解明されたことで、AGA治療はここ十数年の間に劇的な進歩を遂げました。
全国各地に多くのAGA専門クリニックが開業され、総合病院や皮膚科のある病院でも、AGAの診察、治療を行う施設が年々増加しています。
現実として、AGAの原因が解明された今、その原因に対して投薬によってアプローチするだけで余程の重症でない限り、AGAの症状だけで考えると、ほとんどの人が快方に向かいます。
そして、現在の主流のAGA治療としては、ミノキシジルと、フィナステリドもしくはデュタステリドを含む薬品の服用で、絶大な効果を上げていますが、その薬品は、個人輸入によって誰でもかんたんに手に入れることができます。
また、現在使用されている主なAGA治療薬は全て特許が切れていますので、安価なジェネリック品が多く発売され、AGA治療の間口は大きく広がってきています。
ぶっちゃけて言えば、専門クリニックや病院で高額な費用を支払って治療しようが、個人輸入で超格安で手に入れて自分で服用しようが、基本的にやることは同じですし、AGAの症状だけで考えると効果も同等です。
ですが、美しい花には棘があるように、体質や基礎疾患のためにAGA治療薬が合わない方も存在しますし、副作用の危険性もあります。
いくらハゲが治ったとしても、健康を害したり、後遺症が遺ってしまえば、元も子もありませんよね。
というわけで、今回は、私が専門クリニックを強く勧める理由、個人輸入の危険性について、詳しく解説していきたいと思います。
AGA治療の歴史
AGAのメカニズムが解明され、AGA治療は劇的に進歩したと言いましたが、まだまだ歴史は浅く、たった10年そこらです。
降圧剤としてのミノキシジルの開発は1960年代ですが、AGA治療に本格的に使われ始めたのは、1980年代に塗布系発毛剤の『ロゲイン』として発売されて以降になります。
ですが、実際のところミノキシジル単独の服用では大きな効果を得ることはできません。
AGA治療として、はっきりした効果が認められるようになったのは、ミノキシジルとフィナステリドとの併用が始まってからになります。
そのフィナステリドは、1991年に前立腺肥大症の治療薬の成分として開発され、翌年の1992年に、プロスカーという薬品名で発売されます。
そして、その5年後の1997年、AGA治療薬としてフィナステリドを有効成分とする『プロペシア』が登場し、ミノキシジルとの併用による治療が始まりました。
ここからが、本格的なAGA治療の始まりと言っていいでしょう。
そのプロペシアの特許期間が終了し、多くのジェネリック品が発売され、AGA治療が急激に国内で広まっていくきっかけとなったのが、2015年のことですから、歴史は非常に浅いものと言えるでしょう。
歴史が浅いだけあって、治療件数、実績数も少なくなるのは当然です。
まだまだ解明されていない事実もあるかもしれません。
そのため、AGA治療をけるなら、歴史は浅いながらも治療件数、実績数が豊富な専門クリニックを強くお勧めします。
大きな規模で運営している専門クリニックであれば、経験や情報も共有できているでしょうし、なお良いですね。
では、専門クリニックのどこがどのようにいいのか、AGA治療を受診する際の流れを踏まえて、具体的に解説していきます。
専門クリニックをお勧めする理由 AGAクリニックでの治療の流れ
初診、カウンセリング
専門クリニックや病院でAGA治療を受診する場合は、まず初めに、カウンセリングがあります。
そこでは、現在のAGAの進行状況の確認や問診だけでなく、多くの場合、治療開始前に血圧検査、血液検査などが行われます。
それは、基礎疾患や治療中の病気の種類によっては、治療ができない可能性もありますし、AGA治療薬を服用する前と後での変化(異変)がわかるようにするためです。
ミノキシジルは元々降圧剤ですので、血圧が下がり過ぎてしまうという副作用がありますので、治療前の血圧値を把握しておく必要があります。
また、血液検査については、主に肝機能の数値が重要になります。
肝臓は、代謝・解毒・排泄に重要な働きをする臓器で、体に入った物(食べ物も薬物も)は、ほぼすべてが肝臓で代謝、解毒されます。
薬品の成分も肝臓で代謝されますので、どのような薬であろうと、長期間継続して服用すれば、少なからず肝臓に負担がかかってしまいます。
そのため、元々肝機能が弱い方や、長年にわたって服用している薬品がある方などには注意が必要になるというわけです。
治療開始から、経過観察
そして、医師のOKが出れば治療開始となります。
一般的には、1か月分の薬を処方してもらい、薬がなくなる頃に再受診するというケースがほとんどで、1回/月 くらいの通院になります。
受診時には、AGA改善の経過観察だけでなく、毎回、血圧測定や血液検査を行い、身体の変化もしっかりと診察してもらえます。
もし異常があれば、薬品の変更、中止など、的確な処置を受けることができ、安心して治療を続けることができるのです。
※例としては、精力の減退を感じていれば、フィナステリドの摂取量を少なくしたり、血圧が低くなり過ぎてしまっていたら、ミノキシジルタブレットの摂取量を少なくしたり、塗布タイプのミノキシジルに変更する場合などがあります。また、健康を害するような副作用が見られた場合には、治療を中止します。
男性専門クリニックならではの併設施設
AGA(男性型脱毛症)は、文字通り男性の疾患ということもあって、AGA業界には、男性専用の施設(クリニック)が多く参入しています。
男性専用の施設(クリニック)とは、いわゆる、ED治療、包茎手術、メンズ脱毛などの専門クリニックです。
AGA治療の代表的な副作用としては、ミノキシジルによる血圧低下、体毛増加、フィナステリドによる生殖機能低下が挙げられます。
万が一、AGA治療中に生殖機能の低下を感じたり、頭髪以外の体毛までが驚くほど濃くなってしまったと想像してみてください。
また、別の病院を探したり、安いとは言えない紹介料を支払わないといけないかもしれません。
ですが、男性専門クリニックであれば、脱毛も、生殖機能低下も専門分野ですので、すぐに専門医の治療を受けることができます。
確かに個人輸入で治療薬を買って服用するのと比較すれば、高額な費用がかかってしまいますが、このように専門クリニックには多くの利点があるのです。
では、続いて、個人輸入によっての服用の危険性についてお話していきます。
個人輸入による自己AGA治療の危険性
現在のAGA治療で主に使用されている治療薬は、国内では医師の処方がなければ手に入れることはできません。
ですが、代行業者を介した個人輸入によって、誰でも専門クリニックや病院で処方してもらうよりもはるかに安く、かんたんに手に入れることができるのです。
また、2020年12月現在、AGA治療に使用される主な薬品の特許は全て切れており、多くのジェネリック品が発売されていますので、個人輸入でジェネリック品を購入すれば、驚くほど安くAGA治療を始めることができます。
ですが、個人輸入による自己治療には大きな危険があります。
そもそも、自分がAGA治療薬を服用してもOKな健康状態なのか、判断できませんよね。
また、治療薬の服用を始めてAGA自体は改善していったとしても、その他の身体の変化、異変は、素人にはわかりません。
血圧なら家でも計ることはできますし、精力が弱ったくらいの変化なら自分で確認できるかもしれません。
ですが、どんどんハゲが治っていきノリノリのあなたは、素直に薬の服用を止めることができるでしょうか。
少々の異変なら、
と無視して、治療薬の服用を続ける方がほとんどではないでしょうか。
医学的な知識のない人が、全てが自己責任においてAGA治療を行うというのは、大きなリスクが付いて回るのです。
さらに最も重大な副作用として挙げられる肝機能障害ですが、肝臓は別名『沈黙の臓器』と言われ、よほど症状が悪化しなければ、症状が出てきません。
そして、自覚できる症状が出てきた頃には、かなり悪い状態になっているという恐ろしい臓器です。
一般の方が血液検査を受けるなんて、年に2回の健康診断くらいですよね。
しかも、その年に2回の血液検査で肝機能の低下がわかっても、それがAGA治療薬のせいだとは気付かない方がほとんどでしょう。
何度も言いますが、せっかくハゲが改善しても、健康を害してしまっては意味がありませんからね。
AGAの自己治療には、それほどに大きな危険性がありますので、経験、実績豊富な専門クリニックへの受診を強くお勧めします!
全国展開する大手AGA専門クリニック
ここで、実績、経験を豊富に持つ全国規模で展開するAGAクリニックを紹介しておきますね。
AGAスキンクリニック
2011年にAGA専門クリニックとして秋葉原院を開業して以降、AGAスキンクリニックは、その治療実績の高さから、2020年12月現在では、北は北海道、南は沖縄まで、全国で57院にまで規模を拡大しています。
全国規模の専門クリニックならではの豊富な実績数、経験値は日本最高峰で、安心、安全にAGAを克服できる施設の筆頭と言えるでしょう。
湘南美容クリニック
続いて、全国に80院を展開する湘南美容クリニック。
2018年には、来院数5.万6千人超と、実績には申し分ありません。
低価格な投薬治療から、もし治療薬によって効果が上がらなかった場合の自毛植毛やメゾセラピーなどの技術も高く、安心して身(髪の毛)を預けることができるクリニックでしょう。
ゴリラクリニック
こちらは、男性専門の総合美容クリニックとして、開業後約6年にして全国19院にまで拡大中の注目の医療機関、ゴリラクリニックです。
薄毛・AGA治療、脱毛、スキンケア、ニキビ・ニキビ跡治療、わきが・多汗症治療、痩身ダイエットなど、様々な男の悩みと共に戦ってくれます。
歴史は浅いものの、累計234万人もの治療実績があり、強い安心感を与えてくれます。
まとめ
現在、直接生命にかかわる疾患ではないということから、AGAの治療費は保険適用外ですので、専門クリニックや病院に通えば、治療費は高額なものになってしまいます。
ですが、喜ばしいことに、2020年10月時点で、AGA治療に主に使用される全ての薬品の特許は切れ、国内外問わず多くのジェネリック品が発売されています。
また、AGA治療を行う施設の急増によって、業界は著しく競争が激(ハゲ)しくなり、価格競争はすで始まっています。
積極的にジェネリック品を処方することによって、低料金での治療を実現した専門クリニックや病院も多くありますので、
『安心、安全を購入する』と思って、専門クリニックでAGA治療に取り組み、安心、安全にハゲを克服しましょう。