あなたは何か社会貢献をしていますか?
社会貢献と一口に言っても、様々なかたちがありますよね。
定期的に寄付や募金をしている人、
日頃から町のゴミ拾いをしたり、大きな災害があるとボランティアとして復旧、支援活動をしている人、
無償で子供たちにスポーツなどを教えている人など様々でしょう。
そして、今回のテーマ『献血』も立派な社会貢献のひとつに挙げられます。
病気や薬の影響などで生命維持、健康維持に必要な血液をつくることができなくなった方や、
事故や手術などで大量出血してしまった方には、不足した血液を補う必要があります。
血液は人間の身体の中でしか造られず、人工的に造り出すことができないため、献血が必要になるのです。
皆さんの中にも、今まで献血を経験したことがある方は多くおられるでしょう。ですが、残念ながら今後は献血を控えてください。
いや、正確には、AGA治療を始めるなら、献血はできなくなりますので、そのことはしっかり頭に入れておいてください。
では、AGA治療と献血にどのような関係があるのか解説していきます。
AGA治療と献血の関係とは? 問題となるのは、フィナステリド、デュタステリドだった。
薬の成分というものは、口に入れてから体内(主に肝臓)で代謝され、血液によって全身に運ばれていきます。
当然、AGA治療で服用するであろう薬品の主成分である、ミノキシジルとフィナステリド、デュタステリドも同様に、血液中に溶け込み、身体中を巡ります。
そして、献血をする際に問題となるのは、AGA治療中の人の血液中に存在するフィナステリド、デュタステリドの成分になります。
フィナステリド、デュタステリドは、男性ホルモンのテストステロンと5αリアクターゼが結合し、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)が発生するのを抑制する成分でしたね。
テストステロン、DHT(ジヒドロテストステロン)といった男性ホルモンは、お母さんのお腹の中であっても胎児(男児)の体内に存在し、胎児(男児)の生殖器の形成、発達に大きくかかわっています。
胎児はへその緒を通して、お母さんから栄養や酸素をもらって成長していきますので、
妊娠中の女性にフィナステリドやデュタステリドの成分(DHT(ジヒドロテストステロン)の合成を阻害する)が含まれた血液を輸血してしまえば、胎児(男児)の生殖器に奇形を生じさせる危険性があるのです。
そのため、フィナステリド、デュタステリドを含む薬品を服用中の方の献血は受け付けられてはいません。
前立腺肥大症の治療薬であえる、プロスカー、アボダート、AGA治療薬として開発されたプロペシア、ザガーロ及び、フィナステリド、デュタステリドを含む全てのジェネリック品が、それに該当します。
また、フィナステリド、デュタステリドは、皮膚に付着しただけでも胎児に悪影響を与える恐れもありますので、同居人に女性や乳児がいる場合には、錠剤をピルカッターで割って服用する場合薬品の管理には厳重な注意が必要になります。
ミノキシジルは献血は問題ないのか?
ミノキシジルについては、外用薬、服用薬ともに、献血のガイドラインには記載されておらず、献血することに問題はありません。
ですが、最近では外用の育毛剤でも、ミノキシジルだけでなく、フィナステリドも含むものが増えてきていますので、注意が必要してくださいね。
まぁ、ミノキシジルとフィナステリド、デュタステリドはAGA治療においてセットで服用されますので、ミノキシジル単独の使用者、服用者はほとんどいないと思われますが、参考までににお伝えしておきます。
知らずに、献血をしてしまったら?
もし、この事実を献血後に知った場合は、速やかに献血した都道府県の赤十字献血センターに連絡するようにしましょう。
当然、先方でも厳重なチェックを行ってから輸血されていますが、こちらから申し出てておきましょう。
また、服用を中止した場合でも、主成分フィナステリドが血中から完全に消失するまで一定期間が必要になります。
日本赤十字社のHPには、
以下の育毛医薬品(錠剤)を服用されている方は、一定期間献血をご遠慮ください
AVODART(アボダート)[製造:Glaxo Smith Kline社]……6カ月間
PROPECIA(プロペシア)[製造:Merck社]……1カ月間
PROSCAR(プロスカー)[製造:Merck社]……1カ月間
引用:日本赤十字社HP
と記載があります。
まとめ
このように、AGA治療に使用する薬品は、効果が高い反面、副作用だけでなく、身近な大切に人に悪影響を与えてしまう危険性があるのです。
ただ単に費用が安く済むという理由で、個人輸入で治療薬を手に入れて服用する方も多くいますが、やはり、安心安全にハゲ(AGA)を克服するには、AGAの専門クリニックで治療することを強くお勧めします。
晴れてハゲを克服できても、副作用によって健康を害してしまったり、大切な人を傷つけてしまっては、後悔しか残りませんからね。